コンテンツマーケティングは2011年頃に欧米で広まり、2014年に日本でも話題になり始めました。
現在では、最も注目されているマーケティング手法と言えます。
これらのコンテンツマーケティングが注目されている背景には、SNSやスマホの普及も考えられます。
コンテンツマーケティングのメリットを知る前にコンテンツマーケティングについて知らなければ、まったく意味がありません。
あなたは「時間」と「お金」どっちをかけますか?
目次
コンテンツマーケティングとは
価値あるコンテンツを制作・発信することで見込み客を獲得したり、コンテンツを通じてユーザーのニーズを育成し、購買を生み、最終的にはファンとして定着させることを目指したマーケティングの考え方です。
コンテンツマーケティングはすぐに成果が出るものではありません。
コンテンツを通じて存在を認知してもらい、段階的に購買へと後押ししていくことに重点を置いています。
このことについては過去の記事「コンテンツマーケティングとは?-コンテンツマーケティングが成功する人の3つのポイント-」でご紹介しています。
コンテンツマーケティングの7つのメリット
- オピニオンリーダーになれる
- 効果検証ができる
- 見込み客に効率よくリサーチできる
- 広告に依存しない戦略が立てられる
- 情報を拡散しやすい
- 顧客との双方のコミュニケーションを生む
- コンテンツは資産になる
1.オピニオンリーダーになれる
コンテンツマーケティングは「継続性」と「一貫性」が重要です。
特定の分野において、あなたの専門性を活かした情報を発信し続けていくことで徐々に読者(フォロワー)が増えていきます。
継続することで、業界内で一定の認知を得ると同時にその分野における「第一人者」そうでなくても「ご意見番」てきな存在になり信頼を得ることができます。
ただし読者は目が肥えています。
どんなに最新情報を発信していても偏った視点での話や、自社の話ばかりだと信頼を築くことはできません。
ネットユーザーは、意外とウンチクが大好きです。
自社の情報だけを発信するのではなく、ウンチクてきな内容も発信すると効果てきです。
信頼を得られるのは顧客だけではない
信頼を得られるのは顧客だけではありません。
同業者や関連業界からも「あの人の情報をチェックしておこう」と注目されるようになるとテレビや雑誌などで関連分野の話題や特集をする際に意見を求められることも出てくるようになります。
ここまでくれば、多額の広告費を払わずともメディアへの露出が可能になり、個人や会社に強力なブランド構築ができます。
2.効果検証ができる
コンテンツマーケティングはサービスや商品を「売り込まない」。
これが鉄則です。
売り込まないがゆえに効果が測定しづらいと言われていますが、そうではありません。
そのためには、コンテンツマーケティングで実現したい目標(KGI…重要目標達成指標)を明確にする必要があります。
そして、その目標が達成できたかどうかの指標(KPI…重要業績評価指標)を考え効果測定をします。
下記の4つの例を挙げてみました
【認知度獲得目的のコンテンツ】
- 検索流入数
- 流入元
- キーワードの順位
- ソーシャルシグナル(フォロワー数やシェア数など)
- 新規訪問率
- 滞在時間
- 直帰率
- 離脱率
などが効果測定の指標になります。
【ダウンロードコンテンツ】
- ダウンロードページの訪問数
- ダウンロード数
- ダウンロード率
- ダウンロードページの滞在時間
【資料請求】
- 資料請求ページの訪問数
- 資料請求の数
- 資料請求ページの滞在時間
- 資料請求ページの離脱率
【問い合わせ】
- 問い合わせページの訪問数
- 問い合わせ完了数
- 完了率(コンンバージョン率)
- 問い合わせページの離脱率
上記の例でもわかるように、施策全体の最終的なゴールによって、そこへ向かうための道がそれぞれ異なります。
例えば、認知度を獲得を目的として情報を発信する場合は、「検索順位」や「流入キーワード」、ソーシャルメディアの「フォロワー数」や「シェア数」などが、KPI(目標が達成できたかどうかの指標)。
それ以外にも、興味・関心を抱いている見込み客に対して、自社の商品やサービスの情報を促すことを目的にする場合は、「ページの閲覧数」や「ダウンロード数」、「メルマガ登録数」といった項目が、KPI(目標が達成できたかどうかの指標)になります。
ゴールによって、提供するコンテンツが変わる。
そして、ゴールによって、達成できたかどうかをはかる指標も異なるわけです。
3.見込み客に効率よくリサーチできる
コンテンツマーケティングの基本は、潜在顧客(潜在顧客は必要だと気付かせてあげれば見込み顧客になり得る人)にとって価値あるコンテンツを提供し続けること。
あなたのターゲットユーザーの興味や関心を考えてユーザーの立場に立って有益な情報を発信していく。
そうすることで、ユーザーが欲している情報にソーシャルメディアや検索エンジンを通じてあなたのコンテンツにたどり着きニーズを満たせます。
もともと、情報を求めている人に情報を発信しているため、全く興味のない方にはあなたのコンテンツは届きません。
将来お客様になる可能性が高い、見込み客だけが集まってきます。
テレビCMは、より多くの人に情報を届けられますが、興味のない方にも情報を届けるため無駄なコストがかかりすぎます。
コンテンツマーケティングは、最初からターゲットユーザーに対して情報を発信しているため、時間はかかりますが、無駄なお金がかかりません。
4.広告に依存しない戦略が立てられる
先ほどからも出てきていますが、いち早くユーザーに情報を届けるためには2つの方法があります。
1つは「お金」、もう一つは「時間」。
お金を使って広告を出せば、いち早くユーザーに情報を届けることができますが、それだけお金がかかるわけです。
何年も広告を出し続けるだけのお金があるのであれば、何も問題がないのかもしれません。
しかし、あなたのサイトがこれからも先ずっと存在し続けるのであれば、あなたが発信する専門的なコンテンツをネット上に残しておく方が最終的には強みになります。
最後にも掲載していますが、コンテンツは、資産です。
あなたのサイトが存在し続ける限り、インターネット上に残ります。
広告は、お金を取られるばかりで、利益がその分少なくなります。
一時的な効果が欲しい人は「広告」
長期的な効果が欲しい人は「コンテンツマーケティング」
5.情報を拡散しやすい
ユーザーにとって役立つ専門的な情報は、自作自演をしなくても、自然とソーシャルメディアなどを通じて拡散されていきます。
私のブログも、知恵袋へリンクをしていただいたり、私が動かなくてもブログを見てくださったお客様が、勝手に拡散してくれています。
もちろん多くの人に情報を届けるためには、facebookに投稿をしたり、Twitterにツイートしたりすることも必要だと思います。
しかし、いいね!してくださいってお願いしたり、シェアしてくださいって自らお願いすることは、自分の価値を下げていることと同じ。
本当にいい情報は、自然と拡散されます。
6.顧客との双方のコミュニケーションを生む
広告は、一方的な情報発信でしかありません。
情報を受けた側のユーザーが意見を述べたり、対話に参加することはありません。
コンテンツをうまく活用することができれば、ユーザーとのコミュニケーションを生み出すことができるのが、コンテンツマーケティングの素晴らしい点です。
例えば、ソーシャルメディアやブログにお客様からコメントをいただいたり、Twitterでリツイートしてもらったり、読者となるお客様の反応をいただけます。
お客様の反応はきっちりと対応することで、距離を縮めることができます。
中には、ネガティブな意見を言われることもあるからといって、コメントを受け付けない会社もあります。
しかし、お客さまからのネガティブな意見や辛口なコメント、クレームはチャンスです。
商品やサービスの品質向上ができるだけでなく、お客様へ適切な対応をすることで、お客様の満足度向上にもつながります。
7.コンテンツは資産になる
コンテンツマーケティングは、すぐに結果が出るものではありません。
長く続ければ続けるほど、結果(「蓄積効果」)が出ます。
日々コンテンツを制作していくには、かなり労力が必要です。
私も、毎日記事を更新しているので、大変なことも、蓄積効果が出ることも、本当によくわかります。
結果が出るまでには時間がかかりますが、広告のように、費用はかかりません。
広告は、お金が払えなくなれば終わりですが、コンテンツはサイトが存在し続ける限り永久的にネット上に存在し続けます。
あなたが、公開する記事によっては即時性が求められ一時的に効果が出るものもありますが、もちろん長期的に閲覧されるコンテンツもあります。
例えば、先日公開したドリカムワンダーランドの記事は、一時的なものです。
一時的に通常の5倍近いアクセス数を稼ぐことができました。
(稼いだのは、アクセス数のみですが・・・)
しかし、名刺交換の方法やビジネスマナーやテーブルマナー的なものは頻繁に変化するものではありません。
そう考えると、コンテンツマーケティングは、半永久的に蓄積される資産であると言えます。
お金をかけるのか?
時間をかけるのか?
それはあなた次第。
あなたならどうしますか?