先日、GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、Googleの見出しタグの取り扱いについて、英語版のウェブマスターオフィスアワーにて参加者の質問に答えていました。

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GoogleのJohn Mueller氏に聞くhタグの重要性

質問の内容は下記の2つ。

  1. コンテンツを内容を正確に反映したhタグを使うべきなのでしょうか?
  2. 複数のh1タグは検索エンジンの評価に影響を与えるのでしょうか?

質問1に対しての答えは下記。

見出しタグはコンテンツの文脈を理解するのに少しだけ手助けになる。
だが特効薬となるようなものではない。

なので、見出しを正しく使っていないからといって、「これは問題だ。アルゴリズムで順位を下げよう」と私たちは判断したりはしない。

見出しタグは、構造を理解する役に立つが、決定的に重要だと言えるものでもない。

そういった観点からすると、意味的な視点から見てh2の下にh3を置くことに意味があると考えるなら、そのようにコンテンツを構成すればいい。もちろん、そうすればいい。

でももしサイト全体のデザインをやり直ししなければならないなら、おそらくもっと力を注ぐべき重要なことがほかにあるだろう。

質問2に対しての答えは下記。

実際にはないだろうね。

複数のh1タグがあった場合にどうなるかというと、どれが本当に主となる見出しなのか私たちにはわからなくなる。ある意味、主見出しの価値が薄まってしまう。
だが、何か間違ったことをやっていると私たちが判断するような事態ではない。完全に無視する。

4、5語の見出しを2段落くらいの長さの見出しに拡大するようなものだ。長くした見出し内にあるコンテンツをすべてを、短い見出しと同じように扱うことは当然できない。

結果

SEO対策的に見出しタグ(hタグ)は、さほど重要ではない。
しかし、文章構造を示す上では、きっちりとしておいた方がいいであろう
という答えです。

見出しタグの使い方は、大見出しにはh1タグ、中見出しにはh2タグ、小見出しにはh3タグ、それよりも小さい見出しにはh4タグ。
h6まで見出しは指定できます。

ただ今の、マークアップを全て変更して、見出しタグを正確に指定し直すのにかなりの時間を要するのであれば、別にSEO対策上変更し直す必要はない

それよりも、もっと重要なことがある。

昔は、h1やh2はSEO対策上、重要だから〇〇しなさい。
的なことを言われていたかもしれません。

しかし、現在では見出しタグは、SEO対策上それほど重要ではない。という結果が出ています。

未だに、SEO対策を教えてくれるソフトは、h2が〇〇だからダメ。
なんて指摘をしますが、SEO対策上は重要ではありませんよ。

ただ、SEO対策のためにサイトを制作するわけではありませんよね。

ユーザーのために何が一番大事なのかを考えていきましょう。