昨年の12月18日にGoogleのウェブマスター向けブログで発表した、「HTTPS ページが優先的にインデックスに登録される」という衝撃の事実。
2016年のWebサイトは、全ページSSL化が進むこと間違いなしです。
だだこの問題は、毎年5万円〜10万円のコストがかかるため、そこまでWebサイトにコストをかけれない場合は、本当に必要なのかは見極めていかなければなりません。
SSL化されたページとは?
SSLとは、Secure Sockets Layer 略。
ネットショップでお買い物をする際に、個人情報が流出しないように、名前や住所、クレジットカード番号などを入力して手続きをする際は、暗号化をして通信を行っています。
通信を暗号化することで、第3者にデータを盗まれないように、盗まれたとしても訳がわからないようにしている仕組みです。
例えば、私がよくお買い物をするサイト「Amazon」の場合。
トップページなどの個人情報とは関係のないサイトは、下記のようにホームページのアドレスが「http」から始まっています。
しかし、注文履歴を見るときや、ログインした状態でカートの中を見るときなどは「https」から始まるアドレスに変わっています。
この「https」となっているアドレスが、SSL化(暗号化)されたページです。
今までのSSLは、ユーザーがログインしたり、個人情報を記入するログインページ部分やフォーム部分だけ。
しかし、Googleは個人情報が関係のない部分もSSL化することを勧めています。
実際のところ、ユーザーがログインしていなくても、ページを閲覧しているだけで、どこに住んでいるのか?などの個人情報に近い情報を取得することができます。
このためGoogleは、全ページSSL化をすすめています。
一見個人情報を保護するためなら、SSL化いいじゃん!!ってなるかもしれません。
サイトを利用する人は、確かに安心かもしれません。
しかし、導入する側には、幾つかのデメリットがあります。
SSL化をするデメリット
- 毎年5万〜10万ぐらいの費用がかかる
- ページをSSL化するための作業費がかかる
- 全ページ URLが変わる
- 複数のホームページを運用している場合、ドメイン毎に上記費用と作業が発生する
- ページを表示する速度が遅くなる
これらのデメリットを考えると、Webサイトにあまりコストをかけれない会社はどうすべきなんでしょうか?
現在のところ、大手ショッピングモールの楽天やAmazonなどは、従来通りログイン情報などの個人情報に関するところのみ対応しています。
SSL化をしていないからといって、検索結果に表示されないわけではありません。
現状のところ、新規にページを作成した場合、SSLに対応している方がいち早くGoogleに気づいてもらえる。という状態です。
今後、どのようになるのかは、わかりませんが、Googleのブログには「検索結果での HTTPS URL の掲載順位を若干引き上げる取り組みにも着手しました。」と書かれてあります。
遅かれ早かれ今後、いつかは全てのサイトがSSL化する日が来ることでしょう。
今のうちに、少しこのことを知っておく必要があるのかもしれませんね。
下記は、Googleウェブマスターブログに掲載されている情報です。
Google では常にユーザーのセキュリティを最優先に考え、長年にわたってウェブの安全性の向上やブラウジング体験の改善に取り組んできました。Gmail、Google 検索、YouTube では以前からセキュアな接続を実現しており、昨年は、検索結果での HTTPS URL の掲載順位を若干引き上げる取り組みにも着手しました。ウェブのブラウジングはウェブサイトとユーザーとの間の私的な体験となるべきであり、傍受、中間者攻撃、データ改ざんの対象となってはいけません。Google が「HTTPS everywhere」の推進に取り組んできたのはこのためです。
この流れの一環として、Google は、より多くの HTTPS ページを探すよう、インデックス システムを調整していることをお知らせします。具体的には、HTTP ページに対応する HTTPS ページのクロールを開始します。これは、対応する HTTPS ページがどのページからもリンクされていない場合にも対象となります。同じドメインの 2 つの URL が同じコンテンツを掲載していると思われ、かつ、両者が異なるプロトコル スキームで配信されている場合、通常、以下の条件を満たしていれば HTTPS URL を選択してインデックスに登録します。