先日「学校では絶対に教えてくれない文章術」や「ユーザーの心を動かすために必要なたった1つのこと」戸言う記事を書きましたが、なぜそんな記事を書いたのか?

その答えが本日のブログです。

Webユーザビリティの第一人者と言われているヤコブ・ルセン博士を知っていますか?

ルセンは、私たちネットユザが、どのような読み方をしているのかをリサチした結果、下記のような特徴があるという言われています。

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ネットユーザーは、めっちゃ薄情なヤツ

ホームページを制作する上で絶対に忘れてはいけないのが、ターゲットユーザーの存在。
だけど、あなたが相手にしているユーザーは、実はめちゃくちゃ薄情なヤツなんです。

これは自分自身に置き換えて考えてもらうと一番わかりやすいかもしれませんが、ネットユーザー「よく見ない」「よく読まない」「すぐ帰る」

そんな特徴があると言われています。

例えば、検索結果のタイトルを最後まできっちり読んでいる人はいますか?

よっぽど知りたいこと以外は、最初の何文字かだけを見て、読むか読まないかを判断していませんか?

また、興味を持ってそのペジに訪れても、ちゃんと文章を読んでますか?

上から下に流し読みをして、興味のあるフレズが出て来れば少しスクロルを止める。
そして、また流し読み・・・

で、最後まで行かず途中で興味がなくなれば、他のペジを探しに戻る

それが、ユーザーの行動と言えます。

ヤコブ・ニルセン博士のリサチ結果

  • ユーザーは、ネット上の文章を読むのが苦手
    (紙を読むことに慣れている)
  • 読むスピドは、ネット(iPadやKindleなどに比べて)より紙ほうが早い
  • ユーザーは全体の2割ほどのテキストしか読まない
  • ユーザーの約8割は流し読み(じっくり読まない)
  • ユーザーの視線はF字型
  • 文字を読むのが苦手なユーザーは、要点をつかみ損なう

上記のリサチ結果を、見て思い当たる節はありませんか?
なぜこういったことが起こるのでしょうか?

理由は2つ考えられます。

1つ目は、PCで情報を読むのは目が疲れるから。

2つ目は、ネット上には膨大な情報があふれている、その情報をいちいち事細かく読んでいくほど、ネットユーザーは暇ではない。
ネット利用が当たり前になった今、1日に大量の情報を処理しないといけない時代に、私たちは一瞬で読むかどうかを判断することを余儀なくされている。

そう考えると、F字型に読むという考えは理にかなっている。

最初の何文字かだけ読んでその先を読むかどうか判断する。
流し読みをされても伝わる文章を私たちは考えていかないといけない。

流し読みを前提とした記述方法のポイント

ポイント1.重要な言葉は先に

この話は毎回出てきてうざいかもしれませんが、それぐらいホンマに大事なんです。
先日の記事「学校では絶対に教えてくれない文章術でも書いてます。

今回は、重要な言葉は先に持っていくお話もそうですが、目立たせる工夫も必要です。

最近多いのは、【速報】や【必見!】、【ここに会社名を入れる】などの【】を使ったパタンが目に付きます。
そして、【】の中には、重要なキドが含まれていることが多いですね。

流し読みをしても、最初に目に飛び込んでくる言葉は、ユーザーにとって「関心のあること」「メリット」でなければいけません。

ポイント2.簡潔に

ヤフのペジのトップに出てくるトピックスを参考にするといいでしょう。

人が一度に知覚できる文字数は、9文字〜13文字って言われてます。
ヤフのトピックスは、無駄がなくユーザーが読みたくなるように簡潔にまとめられています。

「簡潔に要約する」

これを意識していきましょう。

ただ、ヤフのトピックスの中には、過剰に表現しすぎている釣りタイトル」もあります。

タイトルで気をひくことも大事ですが、内容が伴っていないとユーザーは二度とあなたのペジに訪問してくれません
過剰に表現しすぎる「釣りタイトル」は、絶対にやってはいけません

ポイント3.起承転結は無駄。結論から。

よく学校で、文章は「起承転結」で書きましょう。
なんて習ったかもしれません。

ネットの文章は、結論から。

なぜなら、最後まで読み進めてもらえる保証は全くないからです。
最初の1・2行を見て、その記事が読むに値するかどうかを判断しています。

冒頭で相手の心をつかむ必要があります。

まとめ

いくつかポイントをお伝えしていきましたが、読まれるかどうかは、ユーザビリティー次第です。

あなたの文章を読みやすいと感じるか?
その文章を読んで目的を達成できるか?

これ以外にないと言ってもいいかもしれません。

知りたい情報にたどり着けない見辛いレイアウト読みにくい文、こんなサイトは、いくらいいことを書いていても見てもらうことすらできません。すぐに他のサイトへ逃げて行っちゃいます。

「何が言いたいかわからん」「無駄に長い」「読みにくい」

この3点がユーザビリティーを下げてしまいますので、注意しましょう。

ネット特有の読まれ方を意識した文章を心がけていきたいですね。