以前からページ速度は、検索結果の順位決定要因に影響があると言われています。

今回、GoogleのJohn Mueller氏は、オフィスアワーで「ページ速度が検索に与える要因」を下記のように語ったようです。

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レンダリングとクローリングの2つが関係

ページ速度が検索に与える要因は、レンダリングとクローリングの2つが関係しているといいます。

サーバースピードというものを見るときには、2つの側面があると思う。

1つの側面は、ブラウザで認識される時間だ。つまり、レンダリングにかかる時間だ。

これは、たしかにランキング要因になっている。といっても、おそらく大きな影響力はない。通常は、本当に遅いサイトと一般的な速度のサイトを差別化しようとするくらいのものだ。

よって、数ミリ秒単位で高速化しても検索結果には何も影響しないだろう。

しかし、サイトを速くすればするほど、ユーザーの滞在時間が伸びたり、サイトでより多く行動したり、ほかのひとに勧めてくれたりする傾向にあるのは明らかだ。したがって、間接的には間違いなくランキング要因だ。

サーバースピードにおけるもう1つの側面は、クローリングに関係してくる。つまり、どのくらい速くサイトのページをクロールできるかだ。

直接的なランキング要因ではないが、サイト上の新しいコンテンツや更新されたコンテンツをどのくらい速やかに取得できるかに実際に影響してくる。

たとえばあなたがニュースサイトを運営していたとしよう。十分なスピードでそのサイトを私たちがクロールできなかったとしたら、あなたが公開したニュース記事のいくつかを見逃してしまうかもしれない。これは、あなたのサイトよりも多少速くクロールできる競合サイトと比較したなら、検索結果での露出を失っているということになりうる。

こういうことがありうると、覚えておいたほうがいい。

一方で、これが、数年間同じ状態のままの静的なサイト、たとえばコンテンツが同じままの情報提供サイトだとしたら、そんなに素速く私たちがクロールできなかったとしても、そのサイトで公開されているコンテンツを見逃すことはなさそうだから、検索には何も影響しないだろう。

「海外SEO情報ブログ より 日本語訳を引用」

レンダリングとは

上記の説明にも記載されてありますが、レンダリングとは「ページを表示するためにかかる時間」のことをいいます。

あなたは、ページが表示されるまでに何秒待てますか?

私は、5秒以内には離脱(ページを見ない)しています。

もし仮に、それが絶対見たいページだとしても1分も待つことはありません。

レンダリングが、検索に与える影響は非常に小さいものです。

しかし、あなたのサイトに訪れたユーザーにとっては、大きな影響があります。

私のように、「離脱」することが考えられるからです。

もし仮に、ページを見ずに離脱するユーザーが多ければ多いほど、あなたのサイトは「有益な情報が載っていない、ユーザーには、役に立たないサイト」だと判断されてしまいます。

ページ速度がアップすればするほど、ユーザーはノンストレスでページを閲覧することができます。

そうなれば、コンバージョンに至る率もかなりの確率でアップします。

ページの表示を高速化させたことで、「直帰率が31%ダウン」や「ページの閲覧数が5.3%アップ」、「滞在時間が19%増加」「モバイルの売上が80%アップ」など、数々の事例が公開されています。

『ページ表示を高速化したらモバイル売上が80%アップした事例』

ページ速度を高速化させることは、SEOよりもユーザー体験に直結するという意味では、重要な要因ですね。

クローリングとは

クローリングは、検索エンジンのロボット「クローラー」があなたのページを巡回するときの速度です。

これはサーバーの反応速度に関係があります。

クローラーが、ある程度の速度で巡回できないと、Googleにページを登録してもらい(インデックス)、知ってもらうことはできません。

インデックスされないと、検索結果に表示されることもありません。

更新されないサイトや、よっぽど貧弱なサーバーを使っていない限りはあまり気にすることはなさそうですが、毎日新しいコンテンツが紹介されるような、大規模なサイトでは気をつけたいことですね。

あなたのサイトは、ノンストレスで表示できるサイトですか?